2009-01-01から1年間の記事一覧

*清いながれの蘇州・CHINA 02

中国という国に往くのがとても好きです。混沌と雑音の国と言われますがその中に静かに入り込むと、整然とした人々の生きるための秩序が見出せ、それが私にとって忘れかけていた生活のリズムなんだと言うことが思い出されます。ある時映画『イノセンス』の最…

*壁の果てのベルリン・GERMANY 01

初めてのドイツは、映画『アヴァロン』の初回ロケハンの帰りに、ドイツ経由で帰るため、壁崩壊間もないベルリンに数日滞在した時だった。初冬の小雪降る寒い日で、旧東ベルリン側は依然として社会主義体制の臭いが抜けぬまま、暗くどんよりした空気が漂い、…

*優しき串刺しの祭り Tainan TAIWAN01 

このお祭りに初めて出会ったのは、映画『ケルベロス』ロケで台南に移動したときだった。郊外の大きな廟で撮影していたとき、賑やかな楽隊と共に嗜好を凝らして着飾った百人程の集団が、手に手にやたら大きな旗や煌びやかな飾りを振りながらやって来た。我々…

*夕闇のワルシャワ :POLAND 01

初めてのポーランドは11月の中旬、東京はまだ秋晴れの只中だったが其処はすでに真冬の空気に覆われていた。日本からポーランドへ行く直行便は無く、すべてヨーロッパの主要都市を経由しなければならず、フランクフルト乗り換えを含めて12時間後、夕闇のワ…

朝日に浮かぶツインタワー :New York City01

映画の主要テーマとなる『球体間接人形』を見るためニューヨークに行った。作家ハンスベルメールの特別展が開催中で、写真でしか見たことの無い実物の人形が、目の前で見られるチャンスだったので監督以下・演出・美術などのスタッフと共に出かけた(美術館…

揺れる香港 :Hong Kong 01

暗い夜空から、いきなりイルミネーション輝く高層ビル群が窓下直ぐに見えてくる。まるでその中に突っ込んでいくかのように、飛行機は急旋回しながら降下していく。かつての香港空港への着陸は、まるで絶叫マシンのごとく(大げさか?)スリルある体験だった…

*モルジブ (Republic of Maldives) 01 

20年以上も前、今でこそ好きなときに好きなスケジュールで行くことの出来るモルジブだが、その頃はスリランカ乗換えと、シンガポール経由〜中東・ヨーロッパ行の便しかなく、帰りの便まで10日近く滞在しなければならなかった。日本国内でもまだあまり知…

作品名を知りたい方は各検索サイト:樋上晴彦をのぞいてください・・・・

*さあ、映画をつくろう!

とある日、プロデューサ氏が『さあ、映画を造ろう!』と監督・製作スタッフに声をかけ皆を呼び集める。早速テーマは?シュチエーションは?キャストは?なんだらかんだら、うんだらかんだら、どうしたこうした・などなどミーティングが延々続く。こんなんだ…