永く止まっていました「彷徨えるコンセプト・フォトの旅」何とか再開します。写真を巡る状況もアニメ−ション・映画の製作環境も大きく変わりつつあり、ドタドタと動き回るうちにブログの再開が出来なくなってしまいました:写真も新たに掲載します。これから…
*昨年からお休みしていた『彷徨えるコンセプト・フォトの旅』 3月10日から再開します。 樋上 晴彦 HIGAMI HARUHIKOharu-r5higami@chorus.ocn.ne.jp
:本編撮影休日、ワルシャワ郊外の旧庭園に出かけた。半日歩き回って帰りはバスで帰ろうと幾重にも重なった路線図を眺め、とりあえず市中心部に向かう路線を見つけてそれに乗った。大きな建物も無い静かな郊外の住宅地をぼっ〜と眺めていると、道脇に小さな戦…
:行くまではアラン島と云う名の島が有るのだと思い込んでいたが、イニシュモア・イニシュマーン・イニシィア島などからなる「アラン諸島」とよぶことをはじめて知った。本島から小型機で30分程で行けるイニシュモア島にドン・エンガス(Du'n Aonghasa)砦が在…
:アイルランド本島の西に浮かぶ島アラン諸島に出かけた。早朝小さな飛行場からこれまた小さな飛行機に乗って出かけた小さな島は、子供の頃からうっすらと記憶していた風景・(かって親に連れられて観たデビット・リーン監督/『ライアンの娘』のシーン)その…
:実写映画の劇中スチール写真を撮ってから3作目に劇場版アニメの仕事の話が来た。当時としては大規模な作品で、時間もお金も掛かったものだった。その前作から廃墟・裏路地・ゴミの山を求めてウロウロしていたが、この時はその何倍かの時間と体力を使う撮…
:永く写真の仕事をしてきても、カメラに関しての特別な思い入れなどは無かった。それぞれの特性さえ理解すれば国産メーカー製なら値段の差に関わらず問題なく使えるものと信じていた。広告写真が主体のスタジオ撮影ばかりしている頃は、同じカメラ・同じラ…
:コンセプト・フォトの撮影に関わって何度と無く迷路を求めて歩き回った。バブル崩壊後の都心では、空き地・空き家の交雑する人の気配の無い路地をウロウロし、見たことも無い東洋人に警戒と好奇の目にさらされながらさまよった東欧の田舎町などがあった。…
*およそ二ヶ月のブランクが出来てしまいました。 『彷徨えるC/フォトの旅』が、本当の「さ迷える旅」になってしまいました。新たな風景を求めてウロウロとしていましたが、それに加え右腕の故障でキーボードを叩くのも辛い状態が続き全く申し訳なく思って…
中国という国に往くのがとても好きです。混沌と雑音の国と言われますがその中に静かに入り込むと、整然とした人々の生きるための秩序が見出せ、それが私にとって忘れかけていた生活のリズムなんだと言うことが思い出されます。ある時映画『イノセンス』の最…
初めてのドイツは、映画『アヴァロン』の初回ロケハンの帰りに、ドイツ経由で帰るため、壁崩壊間もないベルリンに数日滞在した時だった。初冬の小雪降る寒い日で、旧東ベルリン側は依然として社会主義体制の臭いが抜けぬまま、暗くどんよりした空気が漂い、…
このお祭りに初めて出会ったのは、映画『ケルベロス』ロケで台南に移動したときだった。郊外の大きな廟で撮影していたとき、賑やかな楽隊と共に嗜好を凝らして着飾った百人程の集団が、手に手にやたら大きな旗や煌びやかな飾りを振りながらやって来た。我々…
初めてのポーランドは11月の中旬、東京はまだ秋晴れの只中だったが其処はすでに真冬の空気に覆われていた。日本からポーランドへ行く直行便は無く、すべてヨーロッパの主要都市を経由しなければならず、フランクフルト乗り換えを含めて12時間後、夕闇のワ…
映画の主要テーマとなる『球体間接人形』を見るためニューヨークに行った。作家ハンスベルメールの特別展が開催中で、写真でしか見たことの無い実物の人形が、目の前で見られるチャンスだったので監督以下・演出・美術などのスタッフと共に出かけた(美術館…
暗い夜空から、いきなりイルミネーション輝く高層ビル群が窓下直ぐに見えてくる。まるでその中に突っ込んでいくかのように、飛行機は急旋回しながら降下していく。かつての香港空港への着陸は、まるで絶叫マシンのごとく(大げさか?)スリルある体験だった…
20年以上も前、今でこそ好きなときに好きなスケジュールで行くことの出来るモルジブだが、その頃はスリランカ乗換えと、シンガポール経由〜中東・ヨーロッパ行の便しかなく、帰りの便まで10日近く滞在しなければならなかった。日本国内でもまだあまり知…
とある日、プロデューサ氏が『さあ、映画を造ろう!』と監督・製作スタッフに声をかけ皆を呼び集める。早速テーマは?シュチエーションは?キャストは?なんだらかんだら、うんだらかんだら、どうしたこうした・などなどミーティングが延々続く。こんなんだ…